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【特設コラム】トーカイが大阪・関西万博に出現 ~未来の介護とまちづくりをみんなで描いた7日間~

目次

今回は、普段の「リサイクルの豆知識」とは違って、私達の取り組みについてご覧いただければと思います。

 

 

2025年夏、私たちトーカイは関西万博の京都ブースに出展いたしました。テーマは「未来の介護とまちづくり」。

言葉だけ聞くと少し難しそうに思えるかもしれませんが、会場で広がっていたのは、色と笑顔、そして温かな交流の景色でした。

 

 

色と願いが重なる、短冊ふろしき

ブースに入ると、まず目に飛び込んでくるのは、色鮮やかな短冊が並ぶ大きなふろしきです。一枚一枚にはご利用者さまの「夢」や「将来の願い」が思い書かれていて、遠くから見ても華やかで明るい雰囲気を放っています。近づけば、書き手の願いや想いがぎゅっと詰まっていて、「父を思い出しました」と涙ぐむ方もいました。

 

 

 手形から広がる、一輪の大きな花

短冊ふろしきの下には、私たちの出展象徴ともいえる「手形ふろしき」が広がります。

これは介護施設のご利用者さまとスタッフが一緒に作ったもので、手のひらを1枚の花びらに見立て、大きな一輪の花になるようにデザインされています。押した瞬間の笑顔や、「あんたの手大きいな」などご利用者さま同士・スタッフと笑いあった記憶が、 一つひとつの手形に宿っています。

 

会場では「子どもの手形かと思ったら大人のものだったんですね」と驚く声や感動してくださる方もいました。なかには、ご利用者さまのお孫さまが見に来られ、「これ、おばあちゃんの手かも!」と見つける場面もあり、世代を超えたつながりが生まれました。

 

 

小さな未来都市、ジオラマの世界

手形ふろしきの上には、緑あふれる住宅や介護ロボット、農業ロボットが並ぶジオラマが広がります。

しゃがみ込んで夢中で見つめるこどもたち。その目は細部までじっと観察していて、「ここに何が使われているんだろう?」と探すように眺めています。

実はこのジオラマ、捨てられるはずだったおもちゃやお菓子の箱などを使って作られたリサイクル作品です。来場者の中には、パーツを指差しながら「ここの部品は何?」と盛り上がる方も。

 

特に人気だったのが、自動運転の車いす。なんと耳栓で作られていて、その意外な素材に多くの方が驚いていました。

未来のまちをどう描くかは人それぞれですが、このジオラマを前に笑顔が広がっていたのは間違いありません。

 

 

 

静かに問いかける、手作りのコンクリートモニュメント

展示の一角には、「あなたはどんな未来をあゆみますか?」と刻まれたコンクリートモニュメントもありました。

㈱トーカイコンクリートの製造スタッフが発泡スチロールで文字の型枠を作り、そこにモルタルを流し込んで仕上げた完全手作り。成功までには何度も失敗と試行錯誤を重ねた力作です。

 

会場では「これ、本当にコンクリートなんですか?」と触って驚く方や、「まさか手作りとは思わなかった」と感心する声も聞かれました。無機質な素材に温かな問いかけを刻んだこの作品は、立ち止まって未来を考えるきっかけになっていました。

 

 

まちづくりゲームで「自分だけの未来」を

もう一つ人気だったのが、タブレットを使ったまちづくりゲームです。

訪れた方が自分の理想のまちを作り、その場で「まちづくり記念カード」として持ち帰ることができます。

カードにはQRコードがついていて、後日ご自身のスマホでも自分のまちだけでなくみんなのまちを見ることができる仕組みです。

 

子どもたちは何度も列に並び直して挑戦し、「さっきより大きい家にした!」「もう一回やりたい!」と笑顔いっぱい。大人からは「ゲームは苦手かも」と遠慮する声もありましたが、実際に体験すると「思ったよりも簡単で面白い」と感想いただきました。合計で1280枚の記念カードを配布することができ、目標を大きく超える結果となりました。

 

あやとりで広がる親子の笑顔

日替わりで開催した「認知症予防の脳トレ・指トレショー」では、最初少し控えめに見ていた来場者の方々も、あやとりの時間になると表情が変わりました。

親子で「こうだっけ?」「こっちから回すんだよ」と声を掛け合いながら紐を操る姿は、周囲にも笑顔を広げてくれました。

子どもが成功すると「やった!」と拍手し、親御さんも一緒に喜ぶ――そんな場面があちこちで生まれ、短い時間ながらも温かな交流が育まれていました。

 

 

出展を終えて

7日間でおよそ17,500人以上の方が京都ブースを訪れ、その中で私たちの展示や体験にも多くの方が立ち寄ってくださいました。

「自分が働いている施設でもふろしきを取り入れたい」「実は特養を探しているところなんです」など、展示をきっかけに新しいご縁も生まれました。

 

今回の万博出展は、会社としても個人としても初めての大規模イベントでした。反省点もありますが、それ以上にスタッフのモチベーションの高まり・部署間の交流・新しい出会いが生れたことは大きな財産です。

そして何より、来場者の笑顔に私たち自身が元気をもらいました。

 

また、万博終了後の8月20日~8月27日には、京都市右京区京北町の”京都里山SDGsラボ ことす”にて、今回の展示を再びご覧いただく機会を下さいました。

静かな里山の施設に並んだふろしきやジオラマは、万博会場とはまた違った雰囲気で、ゆっくりと眺めていただけたように思います。

さらに8月24日には、㈱トーカイコンクリートのスタッフより、コンクリートモニュメントを作るワークショップも開催。シリコンの型枠にモルタルを流し込む作業はシンプルながら奥が深く、参加者の皆さんも真剣な表情。

「固まったらどうなるんだろう」とわくわくしながら体験していただき、完成を楽しみに持ち帰っていただきました。

この日も、ものづくりの楽しさと達成感を分かち合う時間となりました。

 

これからもトーカイグループは、生コンクリート事業・ライフサポート事業を含むさまざまな事業を通して「笑顔を感動にあふれる未来の実現」を目指して、挑戦を続けていきます。

トーカイグループの取り組みをもっと知りたいという方は、下記もご覧ください。

「これもリサイクルできるよ4選」

資料ダウンロード|トーカイグループ

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